入国後講習について

入国後講習とは

 技能実習生が日本に入国してから約1か月間、監理団体が入国後講習を行うことが法務省令によって義務付けられています。入国後講習では日本語や日本で生活するために必要な知識など様々な内容を扱います。

入国後講習の内容

科目 内容
①日本語 総合日本語、聴解、読解、文字、発音、会話、作文
※日本語の講師要件を満たした講師が担当
②生活一般に関する知識 警察による防犯講習、消防による防災講習交通
ルールや買い物の仕方など日本で生活するため
に必要な知識
③法的保護に必要な情報 技能実習法令、入管法令、労働関係法令に関
する知識 ※行政書士などの専門家が講師を担当
④円滑な技能等の修得等に資する知識 ①~③の他、使用する機材や職場でのルール
など技能実習を円滑に行うために必要な知識

入国後講習の期間

 入国後講習は実習生が入国してから約1か月間行われます。入国後講習の期間は業務に従事させることは出来ません。

 入国後講習の期間は技能実習1号の活動時間の6分の1以上実施する必要があります。ただし、入国前の6か月以内に1か月以上かけて160時間以上の講習を行った場合は、入国後講習の期間が技能実習1号の活動時間の12分の1以上に短縮することが出来ます。

例)技能実習1号の活動時間が1960時間の場合

技能実習1号の活動時間1920時間入国後講習3201920時間の6分の入国前講習を160時間実施入国後講習160時間(1920時間の12分の1)に短縮可能入国前6入国後講習160時間を1上か実施

「介護」技能実習生の入国後講習

 介護技能実習生の入国後講習では一般的な職種の入国後講習に加えて、「介護の日本語」、「介護導入講習」を実施する必要があります。また、日本語科目を240時間以上、介護導入講習を42時間以上実施しなければなりません。

 ただし、介護技能実習生についても、適切な入国前講習を行っている場合は入国後講習の時間を短縮することが可能となっています。

介護導入講習の内容と時間数

内容 時間数 (h)
介護の基本Ⅰ・Ⅱ 6
コミュニケーション技術 6
移動の介護 6
食事の介護 6
排泄の介護 6
衣服の着脱の介護 6
入浴・身体の清潔の介護 6
合計 42

入国後講習の様子

 日本シルバーサポート協同組合は広島県に研修施設を所有しており、実習生が集中できる環境で入国後講習を行っています。日本語講師による日本語講習から買い物の仕方や銀行の利用方法まで、日本で技能実習を行うために必要な知識を約1か月の入国後講習で学んでもらいます。